914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 01:38:57.59 ID:hj2t/feYP
しかし、その三又鉾からの攻撃がずっと同じであることは無かった
上下に分かれた彼らを追う様に、光線が複数に分かれる
追尾する熱光線は、一本は上空の一方通行を追い、一本は片足の駆動鎧を追う。更に一方にも分離し、それはそのまま真っ直ぐに地面へ向かった
一方(チッ。そういうやり方まで来やがンのか。人型らしく頭脳は有るとでも言うのかよ)
このまま、3分の1となった光線が地面に刺さる、と一方通行は思った
その被弾予測地点が、彼が守るべき病院から離れたところではあったことは幸いだろう。勿論、被弾すると思われる場所に、退避していた人間も居るかも知れない
だが、同時に一つの事を守るなどと言う多くを望む様な事を実現するのは、難しいのだ
何しろ自分は一度全てを失っているかもしれないのだから
そして彼は何もできないまま、追いかけてくる熱光線から逃げ続けた
だが3分の1熱光線が地面に刺さるという彼の予想は裏切られる
片足を失った駆動鎧とは別の、翼を生やした駆動鎧が複数集まり翼でスクラムを組んで、地面に当たる直前にその攻撃を受け止めていた
余波によるエネルギーも一本に纏まっていた時よりは減衰していて、溶ける範囲も温度も少ない
そして受け止めている駆動鎧達もオーバーロードや過負荷で壊れる様子も無かった
やるじゃねェか。一方通行は思う
これならイケる。兵たちは思う
見ていた者殆どがそう思った、まさにその時
巨人の額、ただのシワだと考えられていた皮膚が左右に分かれ、第3の目が現れ
そこから、長ったらしい三又鉾の熱光線とは比較にならない弾速を持った、全く異質な短い光線が放たれる
そしてその光線の進むベクトルの向かう先は、一方通行が守るべき、病院だった
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