過去ログ - 上条「なんだこのカード」その2
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986:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/07(月) 06:13:21.46 ID:jx+LUubQP
一方「また訳のわかンねェバケモンが出て来やがっただァ? この状況、マジでどうなってやがる」

自らの身に起きている不思議と、更にはいきなり現れた一本の足と腕を持った巨大な化け物が彼を混乱させる

しかしそれは、巨人の方からしても同じだった

自らに相当するような存在が急に表れ、そしてその一本足の化け物はその膝を大きく屈伸させ、一気に跳躍する

偶然、打ち止め達が居る病院と巨人の間に割って入る様に着地し、着地すると同時に上半分である巨腕を巨人へ振り回した

巨人からすれば、身の丈ほども有る腕が向かってくるのだから、その脅威性は先程までの一方通行や駆動鎧の比ではない

一方(だが、あのデカブツの体には、打撃なンぞ効きはしねェ)

適当なビルの上に立ってその光景を見ていた一方通行は、自分の経験からそう思った

しかし、その腕は一方通行の予想に反して、巨人を大きく殴り飛ばす

一方「ンなッ、馬鹿な」

乗っていた牛から地面に落下した巨人は、派手に音を立てて地面に倒れ伏せて、下敷きになった建物を押しつぶした

雲のようだった体は、実体があったということだろうか

片腕片足だけの白っぽい化け物が殴った部分は、まるで陶器が割れたかのようなヒビが入っている

一方(明らかにダメージが入ってンじゃねェかよ、あれは)

一方(どォいう事だ? 俺ァ透き通っちまって、新しく現れたバケモンなら殴れるってかァ?)

一方(俺と何が違う? なぜあの巨人に触れることが出来る? いや、どォして俺だけ触れられない?)

ビルのフェンスに体重を預けつつ、一方通行が観察をしている中で、今度は巨人の方が気味の悪い化け物に反撃を加えようとした

一瞬姿が消えたかと思うと巨牛に再び跨っており、化け物と化した最終個体であった存在に向かって、三又鉾を打ち下ろすように構え、牛が一直線に進んだ

屈伸運動で跳躍移動をしたという事からも、そして見た目からも分かる様に、とてもじゃないが一本足の化け物では機敏に動いて回避できそうにはない

それでも突っ込んでくる巨人を迎え撃たんと上半分である腕を振り回し、巨人を再び殴り倒そうと試みる

巨大な肉塊が横薙ぎに振り回されることで、再び空気を叩く轟音が鳴る。しかし、その腕が巨人に当ることは無かった

巨腕よりは一周り以上小さい巨人の手に握られた三又鉾が、ジュッ、という焼ける音を発しながら最終個体の巨腕を弾いたのだ

全体の半分を占める片腕の巨腕が弾かれたことで、60mの巨大な片足と同サイズの巨大な片腕というフォルムの化け物は、バランスを崩して体が後ろへ傾いてしまう



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