99:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/10/14(木) 05:23:11.93 ID:HDI5lWwo
ローラ「貴殿の言葉が何を指しておるのか良く分からぬが、壊すと言われて易々と許すと思いたりけるか?」
白を切る様ようだ。まぁ、無理も無いことかもしれないが
アックア「とぼけても無駄である。だが、良しとせんのは予想通り」
アックア「それに、他にも聞きたいことが有るのである」
ローラ「私に答えられるものならば答える意思はありけるが」
アックア「先の戦、ローマ正教が全面的に仏側を応援したが、その意図はどのように捉えている?」
ローラ「ふむ、貴殿には一般論は相応しくないであろうな」
ローラ「こちらが一番危惧たのは、本格的に我らの一派を接収に来たのかと思わされたことよ」
少し溜めて、次の言葉を吐いた
ローラ「目の前に偉大な出来事も予定されてありけるしの」
その言葉を聞いてアックアは瞼を閉じ、頷いた。それは一瞬の動作で、とりわけ目立ったわけでもない
アックア「その言葉、貴殿がよくご理解しているのが把握できたのであるが、それが分かっていてもなお、我らローマ正教とは袂を分かつというのであるか?」
ローラ「そちらの不寛容から端を発した歴史的問題に、矮小なる私如き小娘が解決するのは不可能というものと思っておりけるところである」
何処の口がそういうのだ、とアックアは思うが口には出さない
アックア「そうであるならば、致し方なき所、であるな」
ローラ「溝、というものは簡単には埋まらぬものでありけるよ」
アックア「ローマ正教・神の右席の後方のアックアとして、その言葉を受け取るのである」
されば、と声を続けた
アックア「世を憂う、一人の人間として請う」
アックア「禁止目録の遠隔制御霊装、対となる二つ共を、破壊してもらいたいのである」
そのストレートな物言いに、そして悪意を感じさせない物言いに、必要悪の教会・最大主教は虚を突かれた
最初に伏せていた言葉は、もちろん遠隔制御霊装の事だろう
それを隠さずに言うという事は、公表するぞと手札を切るように脅しをかける訳でもなく、しかし脅しをかけることよりも余程悪質だった
その場に身を伏せていたステイルを始めとする対アックアを想定していた必要悪の教会構成員へその言葉は伝わった
巧みな傭兵は、交渉の仕方も並みでは無かった
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