131:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/31(日) 18:13:21.59 ID:hB.RJRQ0
医務室
唯はパイルダーの中で気絶していた。すぐに医務室に運ばれて検査と治療を受けたが、打ち身など以外、異常はほとんど見られなかった
。現在は気絶というよりは寝ているという状態でベッドで横になっていた。
憂「お姉ちゃん……」
梓「唯先輩……」
ずっと唯にしがみついて呼びかけていた憂は泣き疲れたみたいで、唯のお腹に頬をくっつけて眠っていた。信じるように唯の手を握りし
めている。
梓も似たような状態だった。憂とは唯を挟んで反対側に座り込んで手を握っていた。
少し離れたところには澪と律が立っていた。二人とも体のあちこちに包帯を巻いているが、苦い痛みの原因は眠っている唯だ。
律「唯のやつ……どうしちまったんだ……」
律がベッドのほうには聞こえないようにぽつりと呟いた。澪は左腕の包帯を右手でさすって首を横に振った。
澪「私もわからないよ……でも、あの瞬間、唯がすごく怒っていたのはわかる」
律「唯が怒る……か、見たことなかったな、私たち」
澪「このまま唯が目を覚まさなかったら……うっ、ひぐっ……」
律「澪……やめろよ、そんなこと言うの……」
澪「だって……うぅっ……」
律「泣くなよ……私まで……涙、出ちゃうだろ……」
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