207:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/11/17(水) 17:13:04.98 ID:r1XwxLE0
中国 ホワイトベース
長門「…………」
ヒカル「……なぁ、そろそろ、少しは話してくれてもいいじゃないか?」
スズ「せめて、名前くらいは教えてください」
長門「…………」
ヒカル・スズ「はぁ……」
ヒカルとスズのため息を別室のカメラとマイク越しに見ていた天使霙、天草シノ、そしてホワイトベース艦長代理の香月シノンも疲れた表情を隠さなかった。
捕虜にしたときの身分証から長門有希という名前はわかっていたが、それを自分の口で言ってもらうことで、会話のきっかけにもなる。
シノ「もう、二十八時間が経過か」
霙「捕らえてからここまで、一言も喋りもしなければ眠りもしない。もちろん、体力が落ちているような顔色もない」
シノン「ある意味、理想の軍人ね」
シノ「まさかとは思いますが、強化人間というものでしょうか?」
桜才学園生徒会長も、この面子に入れば年少である。緊張の中、一種のタブーに触れたシノの背中に汗が流れる。
霙「よく知っているな。コロニーは情報規制が強いはずだが」
シノ「アングラの出版物です」
霙「ほう、コロニーにもアングラはあるのか。人の口に戸は立てられないということか」
霙が愉快だという具合に喉を鳴らす。この会話だけでも下手をすれば処罰ものである。つい先日まで民間人だったシノにそれを笑う度胸はなかった。
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