265:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/02(木) 18:59:54.54 ID:9uKuhnc0
そして、マチルダと長門はお互いの陣営に到達した。
ハルヒ「有希っ!」
長門の小柄な体をハルヒがしっかりと抱きとめた。
キョン「長門、大丈夫だったか?」
長門「大丈夫。何もされてない」
相変わらずの無表情だったが、むしろそれが二人にとって安心できた。
ハルヒ「よかった……本当に……」
短く切られた髪をくしゃくしゃにして顔を埋めるハルヒに、シノはどうしても蒼き鷹ファルゲン・マッフの姿を重ねることはできなかった。
シノ「少し……訊いてもいいか……?」
ハルヒ「何よ」
素早く顔を上げたハルヒの目は既に敵意を灯していた。
それを見てシノは、この機会を逃したら、こうして顔を合わせることができなくなるだろうと確信した。
シノ「その、君は……何のために戦っているんだ……?」
ハルヒ「…………」
シノ「……応えてはくれないのか?」
ハルヒ「アンタが、あのD兵器のパイロット?」
シノ「そうだが……」
ハルヒ「きっと、アンタと同じ理由よ」
シノ「同じ……理由?」
ハルヒ「私は、私が信じるもののために戦っているのよ」
シノ「信じるもののため……」
キョン「ハ、ハルヒ! ヤバイぞ!」
ハルヒたちから離れて後方に控えている古泉と通信をしていたキョンが二人の会話を中断させた。
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