過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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485:今日はここまでです。[saga]
2011/02/09(水) 17:36:53.40 ID:MeAupfQU0

ガルーダ「何をしている……翠星石……早く脱出せねば、貴様達も……」

翠星石「ガルーダ……今の翠星石にしてやれることは、これくらいしかねぇですぅ……」

ガルーダ「な、なんだ……いったいこれは……?」

 視界を囲うアラートフレームを排除するガルーダの目の前が淡い色の渦を巻いていく。

翠星石「夢の扉ですぅ……」

ガルーダ「ゆ、夢の……?」

 幻想を見ている気分――夢心地のガルーダに甘やかな声が聞こえてくる。

翠星石「夢は、記憶の整理と言われるですけど、そんなの愚かな人間が決めつけた世迷言ですぅ。夢は世界樹を伝っていのちの意識を繋ぐ心の橋ですぅ」

ガルーダ「お、おぉぉ……ミーア……ミーアが……」

翠星石「いのちのない、心がない機械が夢を見るはずはないですぅ。ガルーダ……」

ガルーダ「…………」

 確かにそこに存在しているガルーダにしか見えない夢の扉に伸ばしていた手が、静かに落ちていた。

翠星石「ガルーダ……」

 ズズゥン……! 沈黙した身体に瞑目していると、また大きな地震が翠星石を揺らした。

真紅「翠星石、早く戻ってきなさい!」

蒼星石「脱出するよ!」

翠星石「わかってるですぅ、今行くですよぅ!」

 ドレスの裾を翻し、翠星石はビッグガルーダから飛び降りた。
 すぐさまコンバトラーVに乗り込み、崩壊するキャンベル星人基地から脱出する。

翠星石「あばよですぅ、ガルーダ……」


 第十九話 高潔! 大将軍ガルーダの悲劇! 完



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