733:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga ]
2011/03/20(日) 17:54:09.50 ID:LXOChzrJ0
ガルーダ「ミーアァァァァァ!」
ミーア「ガルーダ様……御武運を!」
ぐん、と真っ赤なデモンが一回り膨らんだ。
どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん! 戦艦グレイドンが戦域に突入するのと、デモンが爆ぜるのはほぼ同時であった。
ガルーダ「ミーアァァァァァァァァ!」
球状に炎が広がり、その中から、装甲の半分以上が溶けたコン・バトラーVががしゃんと音を立ててくずおれる様など、ガルーダは見てはいなかった。
ガルーダ「遅かったか! すまぬ、ミーアよ…………むっ!」
最も忠実であった部下に、哀悼の念を送っていると、爆発からやや離れた地面で蠢いている何かを発見した。
ガルーダ「み、ミーア、生きていたのか! 今助けるぞ!」
ガルーダは迷わずグレイドンを上半身だけのハーフロイドの真上へやり、自ら回収に降り立った。
ミーア「う……ガルーダさま……ミーアは」
ガルーダ「喋るな、ミーア!」
以前は毛嫌いしていた紫色の皮下循環剤に塗れた女の上半身を貴公子は抱き上げた。
損傷は大きいが、冷凍して修理すれば直るはずだ。ガルーダはロープに捕まってグレイドンを発進させるよう命じる。
ガルーダ「ミーアよ……俺はとんでもないあやまちを犯してしまったようだ……許せ……」
目の前では、爆発の衝撃からコン・バトラーVが起き上がりつつあった。
翠星石「が、ガルーダ……きやがったですね……しょ、勝負なら、受けてたつですよ……」
強がって言うものの、コン・バトラーVのサーメット装甲は本来のツヤをすっかり失っている。
おそらく、内蔵武器のほとんどが使い物にならない上に、得意の超電磁エネルギーの攻撃にも耐えられない状態だろう。
戦えば、間違いなく勝てるはず――だが、ガルーダは勇敢な声で告げた。
ガルーダ「コン・バトラーVよ! 今日のところは勝負はお預けだ!」
翠星石「逃げる気ですかぁ、ガルーダ! 待ちやがれですぅ!」
ガルーダ「グレイドン、急ぎ離脱せよ!」
翠星石「ぐぐっ、待つですぅ、ガルーダ!」
真紅「ホーリエ!」
蒼星石「レンピカ!」
凄まじい速度で去っていくグレイドンには到底追いつけないが、その航路を二つの光りが追いかけていく。
真紅「私と蒼星石の人工精霊が、あの戦艦の後をつけてくれるわ」
翠星石「何度もnのフィールドに行って人工精霊を探してたのはこのためだったですか」
蒼星石「というより、人工精霊がいなくてもいいみたいに思っていたほうが変だよ、翠星石。スィドリームがいなかったら君は如雨露をだせないんだから」
翠星石「たしかに、そうだったですねぇ……」
真紅「あとは、あの子たちがキャンベル星人の秘密基地を探してくれるのを待つだけだわ。ツムギ、紅茶の準備をお願いね」
紬「はーい」
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