736:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga ]
2011/03/20(日) 17:55:45.35 ID:LXOChzrJ0
『ガルーダ6号、右腕部の神経伝達に異常。失敗、廃棄。ガルーダ7号、消化機能に異常。失敗、廃棄』
叫んでも、声はやまなかった。
ガルーダは拳を振り上げ、己が身体の勇敢な腕でコンピュータを破壊し、嗚咽した。
ガルーダ「おぉ……おぉぉ……あんまりだ……あんまりだ母上……私まで……私まで母上の作ったロボットだったというのですか!?」
全ては仕組まれていたこと。
治療と称して行われるガルーダの手術。
その後の電撃浴。全てはオレアナが一からプログラムした人格――
ガルーダ「感情を与えられ、自分をキャンベル星人だと思い込んでいた滑稽な機械人形……それがこの俺……大将軍ガルーダだったというのか……」
それでは、自分が今までしてきたことは何だったのか?
キャンベル星人の将軍として、我が物顔に振る舞い、弱者を虐げ、アンドロイドを――ミーアを傷つけていた自分が――
ガルーダ「フ……フフ……フハハハハハ……ミーアよ、笑ってくれ……私はお前と同じロボット……母上の操り人形だったのだ……ハハハハ……ハハハハ……」
むせび泣くこの涙も、全ては作り物――ガルーダが感情を荒げるたびにオレアナはそれを肴に楽しんでいたのだ。
ガルーダ「クククク……許さん……許さんぞ、オレアナ! よくもこの俺をたばかってくれたな!」
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