797:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/04/06(水) 18:13:18.18 ID:xOYON//h0
  
 海晴「もしかして……対ビームコーティング……?」 
  
 朝倉「綺麗な蝶々ね。羽を毟り取ってあげるわ」 
  
  圧倒的な機体の差に気をよくしているのか、朝倉涼子は海晴の挑発に乗ってくれた。 
  
  バババババババババババ! ギルガザムネが巨体に見合ったハンドレールガンを連射するが、高い運動性のヴァイスリッターは曲芸飛行のように避ける。 
  
  その過程で海晴はオクスタンランチャーを実弾に切り替えて撃ち、脚部の付け根に当てたが、やはり対したダメージは与えられない。 
  
 海晴<集中>「さぁ、いらっしゃい。本当の龍騎兵が待っているわ」 
  
  回避重視の軌道に朝倉も罠に誘われている事に気付いた。 
  
 朝倉「いいわ。それなら、本を絶ってあげる」 
  
  ギルガザムネの腹部が開いた。そこに格納されていたのは、都市破壊用の大型巡航ミサイルだ。 
  
  ぼしゅぅっ! ミサイルが発射される。ジャブローの一区画ぐらいは吹き飛ばせるほどの威力だ。 
  
 海晴<集中>「くっ……Eモード……ッ!」 
  
 朝倉「させないわよ」 
  
  ぶん! 青龍刀がヴァイスリッターの左脚を抉った! 
  
 海晴<集中>「あうっ! もう、ヴァイスちゃん装甲薄いんだからやめてよね!」 
  
 朝倉「何をたくらんでいるかは知らないけど、吹き飛ばしちゃえばどうにもならないよね」 
  
 シノ「そうでもないぞ!」 
  
 朝倉「なに!?」 
  
  大きな声を捉えたレーダーには、沿岸部に立つ三機の機体、D−1、D−2、D−3の識別がくっきりと浮かんでいた。 
  
 シノ「朝倉涼子! 君にも私は貸しがある! まずはそれを返させてもらうぞ!」 
  
 朝倉「あの時のパイロットね。よくまた乗れたものね」 
  
 シノ「私はドラグナーに乗るさ、何度でも。私の答えを出すために!」 
  
 アリア「光子バズーカ、チャージ完了よ」 
  
 スズ「照準、いつでも行けます!」 
  
 シノ「よし! 一斉射撃だ! Dフォーメーション・アタック!」 
  
  沿岸部に並んだ三機のドラグナーはそれぞれ手に大きな円柱状のものを持っていた。 
  光子力エネルギーをビームにして撃ち出す新兵器のバズーカ砲が、彼女たちの新たな力だ。 
  
 シノ<指揮>「撃てぇーっ!」 
  
  バシューッ! 三つの光りが交じり合って虹色になって巡航ミサイルに直撃、大きな炎の塊りが空に咲いて、後には何も残らなくなった。 
  
 朝倉「ふぅん」 
  
  ミサイルが撃ち落とされたことに朝倉涼子は大した感想は持たないようだった。 
  代わりに、愉しそうに鼻を鳴らしてギルガザムネの右手に青龍刀を持たせた。 
  
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