164:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga]
2010/12/08(水) 23:18:31.13 ID:aFYzNAAO
猫のようにしなやかな動作で塀から降り立つ。
ふと振り返り、足跡の心配をしたがそれは杞憂だと気付いた。
視覚されない。触る事すら出来ないしずかが唯一残した足跡は降り注ぐ雪に瞬く間に覆われてゆく。
少しだけ頬を緩めて歩きだそうとしたその瞬間、しずかの真横を赤い何かが通り抜ける。
しずか「──っ!?」
心臓が跳ね上がり、一瞬にして呼吸が乱れる。
通り過ぎたものが炎だと気付いたのはそれが雪を溶かして作り上げた一本道を視覚してからだった。
「かったりぃなぁおい」
調子はずれで緊張感の無い声が響く。
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