過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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392:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:50:52.20 ID:JtPSIUAO
 闘いの場であるにも関わらず和は得物を鞘に収め、後藤は丸腰で座り込んでいる。
互いにその状態から臨戦態勢に移るのには一秒と掛からないだろう。だがそれは守りにおいても同じ事だ。

梓「意味分かんないよ……」
以下略



393:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:51:26.51 ID:JtPSIUAO
後藤「……聞いといてやるが、お前らに協力して俺に何かメリットでもあんのか?」

和「あるわ」 

 和は即答する。
以下略



394:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:52:07.86 ID:JtPSIUAO
 後藤の願い、夢は一流のバイクで一流の自分が一流の世界を見て、学び、旅する事だ。
言うまでもなくそれには莫大な資金が掛かる。

後藤「…………」
以下略



395:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:52:44.09 ID:JtPSIUAO
 和の意図を読み取る上で何か確証めいたものが欲しい。
そう思っていた矢先だった。

和「そうね……。五分、五分だけ考える時間をあげます。それまで私達は貴方の視界ぎりぎりのところに居ますから」
以下略



396:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:53:18.89 ID:JtPSIUAO
 語りかけるには遠過ぎるがその気になれば一瞬で詰め寄ることが出来る。
和と後藤の間にある隔たりはそんなものだった。

後藤「さて、と……」
以下略



397:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:53:55.78 ID:JtPSIUAO
 恐らく時間さえ稼げばどうにかなるあてがあるのだろう。
だからこそ一刻を争うこの状況下でも、五分という明確な区切りをつけてきたのだ。
つまりその五分を後藤が反故にしてしまえば……。

後藤「やっぱ詰めが甘いな。五分ってのは禁句なんだよ……」
以下略



398:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:54:37.01 ID:JtPSIUAO
和「やれるわね?」

梓「……はい」

 無謀過ぎる。
以下略



399:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:55:11.35 ID:JtPSIUAO
 あんなに遠くにあった筈の絶対を越えた力。
それが何故か今は朧気ながらも感じ取れて、手を伸ばせば届いてしまいそうな距離にある気がした。

和「大丈夫。きっと上手くいくから」
以下略



400:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:55:52.33 ID:JtPSIUAO
後藤「ひゃは──」

 短く嬌声を発すると、後藤は指の骨をばきばきと鳴らす。
距離を置いてから後数秒で四分になる。その瞬間だった。
以下略



401:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/06(木) 21:56:30.99 ID:JtPSIUAO
梓「鳥……?」

 空すらも覆い尽くさんとする紅蓮の鳳凰がそこにいた。
 熱風が吹き荒れ、極光が迸り、爆炎が飛来する。
 始めから和が持ち掛けた交渉など意味を成していなかったのだ。
以下略



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