519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/26(水) 09:26:26.96 ID:Ja1kf7tAO
紬「解らない……。どれだけ憎んでも憎み足りないくらいなのに……」
固く握り締めた拳からは血が滴り落ち、頬を伝った涙が顎先から床に吸い込まれてゆく。
紬「闘いたくないの……!」
仲間を捻り潰された恨みと未だに根付く斎藤への敬愛の想いが紬の中で責めぎ合う。
斎藤「……及第点には達していませんでしたか。ならば致し方ありませんね」
斎藤はスーツを脱ぎ捨て、詰襟のシャツの第一ボタンを外した。
斎藤「再教育です」
袖をたくし上げ、露になった太い腕を二、三度回す。
紬「…………」
紬はそれをただ虚ろな瞳で見つめていた。
斎藤「六回死になさい。六道を巡ればその府抜けた根性も少しはまともになるでしょう」
かつて死の淵に力を見出し、六道を統べる力を手にした男がかつての主君に牙を剥く。
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