559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 19:58:01.63 ID:dUiGYi2AO
澪の口内に鉄の味が広がった。
本来ならば嫌悪すべき対象である赤い液体を音を立てて舐め取ってゆく。
江藤「このっ! はなひなさい……!」
江藤は呂律の回らない間抜けな声で叫ぶ。
筋肉が緩み切った状態で江藤の全力の抵抗に適う筈もなく、澪の身体はそのまま二、三度横転した。
雪に沈む澪の視界に入ってきたのは一振りの刀だった。
澪「…………」
血に塗れた口元を拭い、刀を杖にして立ち上がる。
手足が震え、腰が立たない状態でも澪は諦めなかった。
江藤「…………」
今まで取り乱しこそしたものの圧倒的優位を保っていた江藤は、この時初めて恐怖した。
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