579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:22:01.89 ID:50xr3sjAO
紬「こうやって、子供の為に涙を流してくれるような人なの」
斎藤の頬を熱いものが濡らして、零れ落ちた。
今更馴れ合う気は無い。
自分の目的を果たす為ならば修羅にでも畜生にでもなろう。そう決めた筈なのに。
訳も無く斎藤の目から溢れ出たのは悲しみでも妬みでもなく、愛だった。
斎藤「紬お嬢様……っ!」
紬「一緒に帰ろう? この世の中取り返しのつかない事なんて殆ど無いんだから」
堪えても堪えても尽きる事なく溢れるものを斎藤は鬱陶しく感じた。
幾つになっても情は枯れるものではない。斎藤はこの年で初めてそれを実感した。しかし……。
斎藤「……それでも私は、貴女の敵を止めません」
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