593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/03(木) 18:30:37.04 ID:50xr3sjAO
紬「あ……」
麻酔を打たれたように意識がまどろんでゆく。
視界の端の黒い部分が徐々に触手を伸ばして……。
『もしかしたらまた直ぐに会えるかもしんねーな。ま、そんときは宜しく頼むわ』
脳内に響く彼女の声はどこか楽しげだった。
『今はもうおやすみ。目が醒めれば嫌な事も良い事も全部元通りだから』
親が子をあやすような口調で彼女は言う。
それが何故か心地良く思えて、紬は静かにはい、とだけ呟いた。
起きたらまた頑張ろう。
許してくれた何処かの誰かさんへの感謝も忘れずに。
ゆっくり墜ちてゆく。
何処までも、或いは此所までも。
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