過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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100: ◆3vMMlAilaQ
2010/11/28(日) 22:02:21.21 ID:GMbi0ss0

しかし麦野は、彼の考えを悟っていても尚、追求してくる。


「結局逃げてるだけじゃない。認めると関係が壊れちゃうのが怖いんでしょうが。
 それをそうやって言い訳して、嘘重ねてるだけでしょ。……違う?」

「そンなンじゃねェ。大体俺は――」

「大体俺は、何? ミサカのことなんかどうとも思っていませんって? 
 あんたが言う『独りよがりの感情』ってじゃあ何? 結局は好きっていうことでしょ?」

「そンなンじゃねェっつてンだろ!」

「なら何なの? 答えてみろよこの根性なしの弱虫野郎。いい加減自分に正直に、真っ正面から向き合ってみろっつの。
 ……あーもうイライラする。私はこんな愚図相手に何してんだか」


麦野はそう言って立ち上がると、大きく伸びをした。


「……なんつーか、私も今ちょっと馬鹿になってるから。本当は目上の第一位様に向かって偉そうなこと言える様な人間じゃないのよ」

「……、」

「怒ってる? ふふん、ま、図星って所だったのかしら? 自分の気持ちに鈍感――ってオイ電極に手を持っていかんでよろしい!」


一方通行は溜息をつくと、手を静かに下ろす。


「……で? オマエはこの根性なしで弱虫野郎で愚図な目上の第一位様の家で鍋を食ってくンだっけか?」



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