過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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207:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:27:16.08 ID:JQ0q84U0
番外個体がゲラゲラと笑うけれど、その姿はどこか弱々しくて、一方通行を不安にさせる。
何か言い淀んでいるような、無理しているような。そんな気がしてならないのだ。
そんな心配をする一方通行にはお構いなしに番外個体はというと、
「寒いからコンビニおでんっていうの食べたいにゃーん」
と。
一方通行は少々呆れつつも、
「いきなりそォくるか。つーかよォ、コンビニのおでンってどォも信用なンねェ部分があるンだが」
「いいじゃんいいじゃん。ほら、丁度そこにおでんの旗がはためいてないコンビニが見えてることだしさ」
というわけで深夜にコンビニに入店してきた男女二人組みを、店員は少々怪しむような目で見つつ気怠げにいらっしゃいませぇと声を出す。
レジのすぐ前に、セルフサービスとなっているおでんが湯気を立てている。
「こーんな時間までご苦労さんだよねぇまったく。……と、あったあった、おでん!
へぇ、おでんも培養器に入ってんの? ちょっと食欲失せる演出だね」
「それが仕事だから良いンじゃねェの? つーか培養器じゃねェぞこれ。オマエの頭って結構すかすかなのな」
「あなたは家で暇してるから働くことの大変さが分かってないだけでしょうが。んー、ミサカ餅巾着食べたい」
「おでンっつったらたまごと牛すじだろォが」
適当に容器に詰め込み、つゆをいれることも怠らない。
ついでにプリンやらゼリーやらを番外個体が買い込んで、会計を済ます。
ありがとうございましたぁ、というやっぱりやる気のない声を背中に、コンビニを出た。
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