過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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209:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/09(木) 22:31:54.31 ID:JQ0q84U0
「……死ぬかと思ったんだけど」
「そりゃ餅喉に詰まらせて死ぬ老人は沢山、っ痛ェ!」
番外個体は再び一方通行を蹴り飛ばしてまくし立てる。
「あなたが! いきなり指なんていれるから! あのおっそろしい不快感! うえーってなったつーの!」
「ハァ!? じゃァオマエはあのままぽっくり死ンじまうのがお望みだったのかよ!?」
「んなわけないでしょおが! あなたお得意のベクトル操作とかあったでしょって話だっつーのぉおお!」
そォかそれがあったか、と今更気付いた一方通行。
番外個体はそんな彼を思いきり睨み付けて、
「ほんっとにあなたは人を助けることが下手くそっていうかさぁ。ていうか今更天然キャラ? 需要ないんだけど」
「あァ? オマエ、ナニサマ? 少しは礼ぐれェ言っても良いンじゃねェの?」
「うーるーさぁあああい! まずミサカに謝罪を要求、……ねぇ、あなたの後ろにいる女……誰?」
不意に。番外個体が顔をしかめて、一方通行の後ろを指さすものだから。
「……女?」
一方通行が急に声をひそめる。
後ろにいると言われているのに、振り返ることを拒むかのように体中にじっとりとした気持ちの悪い汗がまとわりつく。
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