過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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274:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/16(木) 21:51:33.79 ID:maVBo6U0
「おっでん、おっでん、おっでっんー」
番外個体の所望通りにコンビニに寄って帰ることに。
通りに面した、彼らのマンションからも近いこの店は客も多いし活気もある。
彼女は余程コンビニおでんに惚れてしまったのか、今日もおでんを食べるようだ。
「餅巾着……憎し憎し、いらないね。これは法律でも作って禁止すべきじゃないのかねぇ?」
「オマエの勝手な都合で法律いじってンじゃねェよ。……あ、肉まん下さァい」
「よし、今日はおこたに入って食べるとするかな。ていうかあなた、おでん作れるんじゃなかったの?
おこたの上に鍋置いて……っていうのをミサカは楽しみにしてるんだけど」
「ン、じゃァオマエのバイトがねェ日にゆっくりやりますかァ」
一方通行の提案に番外個体は嬉しそうな反応を返しつつ、じゃあ来週だ、と確約を取り付けてくる。
マンションはコンビニから直ぐなので、帰ってこたつに足を突っ込みつつ、まだ湯気を立てるおでんの蓋を開けた。
「おぉ、此処のおでんは前のとちょっとダシが違う気がするよ。奥が深いねぇ。あ、ミサカにも肉まん取って」
「あァ? ……ひとつしかねェンだけど」
「えっ?」
「えっ?」
「……それはえーっと。つまり、ミサカの分は買っていないと?」
「だってオマエおでン食うンじゃねェのかよ。……ってオイ何涙目なってンですかァ、はいはい分かったって、半分こな」
「……大きい方ね」
「食い意地張りすぎだボケ」
仕方なく肉まんを半分にして二人で分け合うことに。
どうして麦野にしろ番外個体にしろ、こうもガツガツものを食べるのかと内心溜息をつきつつ、
それでも彼女が喜ぶなら、と自分に言い聞かせて。
暗い顔より、笑っている顔の方が良いに決まっているから。
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