過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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276:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/16(木) 21:55:25.94 ID:maVBo6U0
「……で、私と会おうと思ったわけね」
夕方のとあるファミレス。
……にもかかわらず、シャケ弁を平気で食べる麦野とドリンクバーだけで居座ろうとしている番外個体。
「麦のんとは明日遊べたら良いなーって思ってたんだけどさ、一人って結構暇なんだよねぇ。
いきなりごめん、しかも仕事だったんでしょ?」
「ま、ぱーっと散らしてきちゃってこっちも暇してたしね。……浜面は可愛い滝壺ちゃんといちゃつきやがるしよ。
ていうかミサカんとこの第一位もそうかと思ってたんだけど」
「そなの?」
「『グループ』だっけ? そっちのことはよく知らないけどさ、でも電話の女が言うには結構な数の召集があったらしいし、
同じ仕事内容だったんじゃないかなーって思うんだけど。大袈裟な割に大したことなかったけどね。
でもそれは午前のうちには解決してんのよね、私が知らないところで残党がまだ居たのかもしれないけど」
「へぇ……。電話しても繋がらないし。夜どうするんだろ、おでんだって言ったのに」
「心配? 気になる?」
麦野がいきなりそんなことを聞いてくるから、思わずストローでちゅーちゅーと飲んでいたレモンスカッシュを逆流させてしまう。
ぶくぶくと液体が下品な音をたてた。
「ぎゃははっ、麦のん何言ってるの!? まぁ確かに気になるけどさぁ、それは麦のんが多分言いたいだろう事とは違うんだよねぇ。
分っかるかなー? 大体ミサカはふられたばっかだしさ。あ、その事なんだけどさ――」
「この麦野お姉様に何でも言っちゃいなさい。そうそうミサカ、ヤったんでしょ?」
「え? ……今のはこのミサカでも流石にドキッときたけどさぁ、ひゃひゃ、妊娠しちゃいましたーって感じかなぁ!?」
「ぎゃはは! マジで!? じゃあ名前どうするよ!?」
公共のファミレスで繰り広げられる麗しい淑女の会話は、周りが露骨に迷惑そうな顔をしても遠慮することを知らない。
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