過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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408:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2010/12/29(水) 22:43:11.57 ID:rViqN4A0
「燃えてるぞー! マンションから火が出てる、早くこっちへ!」
「助けてってミサカはミサカは絶叫してみる! 煙が大変なことになってるの!」
「打ち止め、今行くじゃん!」
わーわーぎゃーぎゃーよしかわがいないー
「一方通行、あなた料理してる場合じゃないでしょうがぁあああ! ミサカまで死んじゃう!」
「この肉高かったンだぞ!? このままにしたら勿体ねェだろォが!」
「じゃあ早く食べようよ。クリスマスだもん、乾杯しなきゃつまんないからグラスも出して!」
…………
……
…
「――あっちィ」
あと数日で今年も終わり、外はしんしんと雪が降っているというのに、暑さで目が覚めた。
掛けていた分厚い毛布もはだけて、身体を起こしてみると、薄手のタオルケットは足下でぐしゃぐしゃになっている。
「にしてもなンつー夢だ……」
その暑さ故か、家事でマンションが燃えるという夢をみていた。
黄泉川達と自分たちが同じマンションに住んでいて、しかも自分たちは火事だというのに食事しようとしていて。
一方通行も番外個体も、頭の足りていない様な残念な雰囲気がぷんぷん漂っていた。
隣を見ると、当然ながら番外個体。
暑苦しかったのと熱、恐らく両方の理由で汗をかいている。
額に貼ってあった冷却シートは剥がれかけていたので、一方通行はそれをとると番外個体の額に手をあてる。
昨日よりは大分よくなったが、平熱以上はあるかもしれない。
と、『触れられている』という違和感を感じ取ったのか、番外個体がうっすらと目を開けた。
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