過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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467:1 ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/07(金) 21:38:52.07 ID:Q2CJXww0
「な、んでぇ……、あっ、ふぇ、やだ、ぁ」
陰核を指で弄るだけの、子供じみた自慰行為。
ただそれだけなのに、ぎこちない指の動きは番外個体をおかしくさせて。
ぐちょぐちょに、どろどろに、彼女を破壊していく。
性欲。
くだらないそれに人はとらわれていて、けれどクローンである自分には関係のないもの。馬鹿馬鹿しいもの。
番外個体にとっての認識はその程度で、よく口に出す下品な言葉も人を茶化すようなものでしかなかった。
けれど、今自分はその欲求に逆らえなくて、だらしなく快感に声をあげている。
番外個体にとって、その感覚はほぼ初めて感じるものだから、ということもあるかもしれない。
今までこんなことをしようとも思わなかったし、一方通行と身体を重ねたことはあるものの、
初めての痛みや酒に酔っていたこともあって正直よく覚えていないのだ。
『あの人とヤった』、『最初は痛かった』、『何となく気持ちよかった気がする』、そんな『事実』だけが曖昧なまま。
「ひゃ、あ、あ、」
番外個体の指の動きが次第に速さを増す。
ぬるぬると往復するぬめった指はいとも簡単に摩擦を生み、とろとろと更に彼女を辱める。
犯されているのに嬌声をあげる女。男の性器を口に咥えさせられている女。縛られて放置されている女。
昨日読んだ雑誌の内容が頭の中を犯していく。番外個体を掻き乱して、崩していく。
そして何故か、その男女が自分と一方通行に重なって――
「やだぁ、あぁっ、んっ、ぁ、ひゃっ、イッちゃ――」
一際大きく身体を痙攣させ、涙をぽろぽろと零しながら、片手でシーツをぎゅっと握りしめて。
困惑、罪悪感、嫌悪感、恐怖、快楽。
様々なものがざわついて、押し寄せてくるなか。
番外個体は、果てた。
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