過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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512: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/01/12(水) 00:08:46.33 ID:lMTN03X50


「ミサカ……ワー、スト、」


走って走って走って、途中から雪が降ってきて一層気温も下がって、でも走って。走って。
『走る』、といっても杖をついていることもあり、随分と無様な姿を晒しながら。
能力に頼り切って生きてきた線の細い少年の肩は遠目にも分かるくらい大きく上下していて、首に巻かれた黒いマフラーが白によく映える。


距離にして、およそ70メートル。
暗闇の中で、泥沼の中で。もがき続けてきた二人の視線が確かに交わる。


真っ白な超能力者は途切れ途切れに大切な人の名前を紡ぐ。
しかし、勿論のこと冷たい風に弄ばれて流された。


――ならば。
声を張って、叫べばいい。
今度こそ、しっかりと届くように。



「ミサカワーストォオオオオオ!」




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