過去ログ - 番外個体「――ただいま、帰ったよ」
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961: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/18(金) 14:29:07.44 ID:SMLw9DYPo


「んぁ……!」

「どォした」

「な、何でもない」


体勢を少し変えようとして太ももが擦れたとき、くちゅりという微かな水音を確かに聞いた。
隣の一方通行に聞こえていなかっただろうかと横目でその表情を盗み見るも、彼も彼で濃い数時間に疲れているのか、
うとうと早めに店終いのシャッターを下ろそうとしている瞼と格闘しているようだった。

こんなことを言えば彼は怒るかも知れないが、その姿は子供を彷彿させる。
つい数十分ほど前までは絶妙な技術で自分に快感を与えていたとは思えないくらいに。
瞼が閉じて、はっとしたように目を見開く光景は何だか微笑ましい。


「……ね、一方通行」


それでも呼びかければ、こちらを向いてくれる。
二人でごろごろするには少し狭いシングルベッドで、互いに向き合った。
数十分前の行為がフラッシュバックして顔が熱くなるも、何とか平常を努める。



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