4:こーじろう侍[sage]
2010/11/25(木) 04:47:19.23 ID:PWoHFWY0
2010年6月
俺が高校に入学して最初の夏。俺はある思いを胸に適当な理由をつけて澪姉を街に連れ出した。買い物をしたり、食事をしたりしての街からの帰り道、俺は緊張を振り切って前を歩く澪姉に声をかける。
澪姉は少しだけ顔をこちらに向けて「何だ?」と言った。澪姉の表情(かお)は見えなかった。
「み、澪姉、前に俺が今の高校に受かったら、なんでもお願いを聞いてくれるって言ったよね」
「ああ、言ったぞ。約束したからな。私に出来る事なら何でも聞いてやる」
相変わらず澪姉の表情は見えない。俺は不安にかられつつも覚悟を決め、拳を握り締め、
「み、澪姉!お願い、お、俺と付き合ってくれ!」
俺はありったけの勇気を振り絞って、ダメ元で告白した。
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