9:こーじろう侍[sage]
2010/11/25(木) 04:58:05.63 ID:PWoHFWY0
「やっぱりこの時期は日が落ちるのが早いな」
澪姉が空を見上げながら言ったので、俺も沈みゆく夕日を見上げながら、「そうだね」と応えながら、ふと見上げている澪姉の横顔を見た。
斜陽に照らされた澪姉はやっぱり綺麗だった。勿論いつ見ても綺麗なんだけど、黄昏てゆく景色と相まって、愁いを帯びた様に見える表情(かお)は、また違った魅力があった。こんな女性(ひと)が俺の彼女で、しかも同じ時間を共有しているのかと思うと、堪らない気持ちになる。いつまでもこの時間が続いてほしいと心から願った。
そんなささやかでとても贅沢な幸福を願う想いと時間を奪ったのは、同じ空から嫌でも聞こえてくる、ジェット機とはまた少し違った噴射音を轟かせている、最近話題のあの宇宙船だった。
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