過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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595:第十一話 『部屋と激突とミサカ』[saga]
2011/01/04(火) 20:38:28.07 ID:Ja80mfo0







10月10日 日本時間 23:01


ミサカ10032号、通称・御坂妹は息を上げながら夜の街を掛けていた。
早く、早く逃げなければ。
彼女がこれだけ自身の死を実感したのは『絶対能力進化実験』で一方通行と対峙したあの夜以来かもしれない。


妹達はこれまでに何度も命の危機に瀕している。
しかしそれは『自分とは別のミサカ』が体感したそれをネットワークを通じて知り得た謂わば『情報』に過ぎない。


だが、今は違う。
今にも殺されそうになっているのは間違いなく自分で、必死にもがいているのも『このミサカ』だ。


死にたくない。
そんな感情が彼女の中で華を咲かす。
与えられた命であると語っていた自分が心の底からそう感じられたのに、その瞬間に死ねと言うのか。


学園都市では風変りなファッションとしても見受けられない様な在り得ない格好―――
―――――古めかしい修道服の様なものを着込んだ訳の判らない一団は、訳の解らない能力を行使しながら静かに歩み寄ってくる。



「―――――っ!!」



後ろからジリジリと迫り来る敵を視認した御坂妹はミサカネットワークで他の個体へ危険を知らせながらひたすら逃げる。
精々が強能力者程度の自分の能力は通じなかった。
学習装置によって武器の扱いや体術も知識としてインストールされているが、
武器なんて日常で携帯している筈もないしあの人数に体一つで挑もうというのは些か無謀だった。





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