過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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711:第十三話 『部屋と戦闘とミサカ』 (中篇)[saga]
2011/01/16(日) 22:10:09.45 ID:ZRuYJHxE0



「番外個体っ!!」



番外個体が逃げ出そうとした出口の反対側から打ち止めが顔を出した。
相手の注意がこちらに向かう様に、わざと声を上げる。
一瞬そちらを振りむいた番外個体が、しかしそれ以降打ち止めには目もくれず出口に向かって走り出す。


――――― 優先順位は、最終信号の抹殺。
『敵の覚悟は無下にするな』。
先程は番外個体が命を掛けて最終信号を逃がそうとしたために、一方通行クローン03号は学習装置の知識に倣って流儀としてそれを認めた。


だが、勝てないと悟り自分の命が惜しくなったのか番外個体は逃げ出した。
故にもう彼女に義理立てしてやる筋合いはない。
03号は攻撃対象を最終信号へと変更する。


03号は『知識』、謂わば0と1の羅列によって構成された文章としてしかその『流儀』を理解していなかった。
変わる事のないたった一つの信念というものを『経験』から得ていない。


故に03号は気付かない。
番外個体が本気で最終信号を見捨てたのだと、そう視覚だけで判断する。


03号の足が最終信号の方へと向かった。
ベクトルで操作された脚力が一瞬で最終信号との距離を詰める。


そして、その体が操車場の中心を横切った時――――――






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