過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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767:第十四話 『部屋と疑惑とミサカ』[saga]
2011/01/21(金) 23:23:04.41 ID:JijPszWC0



「2つ目は一方通行クローンにもやはり上位個体が存在する事。電撃使いの妹達とは違って能力によるネットワーク構成は出来ないから、
 脳内に埋め込まれたチップに上位個体のみがアクセスして命令を送信出来る様になってるみたい。
 下位個体は上位個体への反逆防止に情報送信権がないから個体同士の脳内情報交換は出来ないようだけど。

―――――あとは魔術師からの情報ね。
あそこでリーダーぶってたのは正確には襲撃班第一陣……一部隊の隊長程度だったらしいわ。
クローン達を本来の実質的なリーダーから数体借り受けてマスター設定を弄っていただけのようね。」



聞いてて私に理解できたのはここまで、とそこで一端話を切った心理定規は自分が出てきた尋問室へと目を移した。
キイ…とドアが開く音に「あとは本業の魔術師さんにでも聞いて頂戴」という彼女の声が被る。



「自分の情報も似たようなものですよ。
 ――― 付け加えるなら、彼らは『モンセラートの聖母マリア使徒団』の影響を強く受けていると言った所でしょうか」



扉から出てきたのはアステカの魔術師、海原光貴だった。
彼の言葉に魔術知識など皆無なので意味が無いかもしれないが、念の為に結標が「ナントカ使徒団って?」と説明を求める。



「『モンセラートの聖母マリア使徒団』――― スペイン・モンセラート修道院にある黒いマリア像を強く信仰する一団です。
 この一団自体は現在残っていませんが、彼らはこの十字教以前の地母神信仰と聖母信仰が一体化した信仰を取り入れているのでしょう」



海原の『講義』はまだ続く。



「あとの特徴はスペイン星教の基本的特徴として、彼の地に奉られる十二使徒最初の殉職者・聖ヤコブに纏わる術者が多いと言った点ですね。
 先程回収した魔術師の中にも『コキーユ・サン・ジャック』を術式に取り入れた術者が――――――」






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