過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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第十五話 『部屋と接触とミサカ』
[saga]
2011/01/24(月) 22:21:29.81 ID:ptzVABBF0
クローンを追う集団は槍やら斧やら、学園都市では普通選ばない品を武器として装備していた。
そしてそれは、現在意識を失っている10032号を襲った『マジュツシ』の特徴に酷似していた。
「つーか、一方通行のクローンって『マジュツシ』の仲間じゃねえの?なんでソイツらに追われてるワケ?とミサカ10039号は疑問を感じます」
「@仲間割れ、A何らかの罠、Bミサカ達に恋して助けようと裏切りを図り―――――」
「黙れセロリ派」
「黙れマイナー削板派」
誰もまともな反応しねえのかよ、と10039号は心中ツッコムが
個性が突出し始めてからの妹達は普段から案外とこんなものなので気には掛けない。というか、気に掛けていられない。
(先程の3択――――Bはナシにしても、追われている理由は確かに@かAが有力だ……)
前者なら一方通行クローン全個体が自分達の味方に可能性がある。
同胞として、同じクローン体としてこれ以上嬉しい事はない。早急に彼を保護し結託すべきだ。
だが、そう思わせておきながら実は後者であったら?
既に2体のクローンを撃破した妹達であるが、今回はクローンに加え未知なる『マジュツシ』もいる。
彼らに一斉に掛かってこられたら勝利するのは難しいだろう。
現に『マジュツシ』に襲われた10032号はお姉様に助けられなければどうなっていたか分からなかった。
(どちらであるか分からない以上は、手を出さず傍観に徹するべき。でも――――――)
しかし此処に、1つだけ心配な要因があった。追われているクローンの容体だ。
少年は明らかに致命傷を負っていた。逃げる度に体のあちこちから血が噴き出している。
演出にしたって、このまま逃げ続ければ出血多量で死にかねない。
学習装置によって初期データを入力された自分達だからこそ判る、彼は引っ掛かるかどうかも定かでない罠の為に死ねる人間だ。
(どうする――――――?)
罠である可能性を考慮し見に徹するか、罠である可能性を考慮しながら命を賭けて敵である一方通行クローンを『死』から救うか。
10039号に芽生えた心が、小さく揺らいだ。
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