過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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第十六話 『部屋と命とミサカ』
[saga]
2011/01/29(土) 19:33:00.57 ID:aHvdUUFQ0
10039号は考える。
しかし、絶体絶命の状況を引っ繰り返す名案なんてそうそう浮かぶ物じゃない。
「……っ、―――――」
眉根を寄せた10039号の手を、誰かがそっと握った。
「……10032号?お前はまだ起き上がるには危険な容体だろう―――――――!?」
周りの妹達から驚愕の声が上がる。
当たり前だ。一方通行クローンによって長時間嬲られ続けた彼女の体は、まだまだ安静にしていなければならない状態なのだ。
「……電撃使いの、ミサカ達と違い……脳波ネットワークを構築できない一方通行クローンは………機械による、補助を……受けなければ……
上位命令文の送受信が、出来ません…………」
息も絶え絶えに紡がれる10032号の声に、10039号が息を呑んだ。
「…………電子機器は、ミサカ達の領分です………と、……ミサカは、ニヤリと……笑います……」
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