過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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907:第十七話 『部屋と決着とミサカ』[saga]
2011/02/19(土) 22:30:49.95 ID:NbiBTJcl0



他ならぬ打ち止めが渡したYシャツ。最後に見た彼と同じ、見間違えようのない、それ。


それは、確かに一方通行だった。
見る限りこれといった負傷はない。死に直結する様な傷どころか掠り傷でさえも彼は負っていないように思えた。
だが、その光景は異常だった。何処ぞの探偵漫画ではないのだ。人間がみるみる内に姿を幼くしていくなど、ありえない。


マジュツ。
その言葉が打ち止めの中で過る。このような超能力に関する知識を、彼女は入力されていない。
『実験』に際して妹達は戦闘術、ことそれぞれの超能力に関する特性や効果を知識として刷りこまれている。
それでも、彼女はこれを知らない。


消去法で、彼女が思い至ったのは10032号が遭遇した『マジュツ』だった。
0930事件の後発表された、学園都市とは異なる方法で開発されたという異能のチカラ。



≪ 誰か!学園都市にいる個体でヒーローさんの近くにいけそうな個体っている!? ≫



薄れゆく意識の中、当たり前のように『マジュツ』を語っていた男達を見た10032号。
彼女の記憶と彼女が感じた感覚を信じるならば、彼らは確実に、『マジュツ』を知っている筈だ。



≪ はいはーい、上位個体。丁度このミサカこと13577号がヒーローとシスターとお姉様と行動を共にしてまーす ≫

≪ なら『マジュツ』について急いで聞いて!!人を小さくさせちゃうようなヤツを、早く!! ≫

≪ え!?そっちそんな事なってるんスか…………コナン君じゃあるまいs ≫

≪ いいから早く聴けぇえええええええ!!!!!!!! ≫






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