過去ログ - 美琴「あなた、病室間違えてない?」禁書「……、っ」
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293:[sage]
2011/08/22(月) 01:04:12.58 ID:DuaI2gHio
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持っていたハンカチが涙でぐっしょりと濡れてしまった頃、ようやく美琴の気持ちも落ち着いてきた。
ほんと、コイツの前では感情の歯止めが利かない。
自分の全てをさらけ出して良いと思ってはいるが、恥ずかしいものは恥ずかしい。

「なんつーか、ほんとねーちゃんとそっくりだよな」

「……ねーちゃん?」

以前とある事情(私情)で書庫にハッキングして上条の個人情報を目にした事はある。
その時は能力の事ばかりに目がいって家族構成なんかは記憶していない。
大覇星祭の時も上条の両親とは会ったがその時は姉らしき人は――まさかあのちびっ子シスターがこいつの姉とか? いやいやそんな馬鹿な。

――美琴の思考が逸れている間に「怒りっぽい所と泣き虫な所が特になー……」と上条が呟いたのを美琴が聞かなかったのは幸いだった。



(私、何にも知らないんだなー……)

知り合ってから半年以上になると言うのにほとんど何にも知らない事を改めて認識し、愕然とする。
同時にもっとコイツの事を知りたい、私の事を知って欲しいと思う。
家族の事、友達の事、毎日の些細な事。

そして――

「ねえ、アンタは私の事、どう思ってるの?」

「……どう、って?」

「私は、私はアンタの事が――」





――好き。


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