過去ログ - 美琴「あなた、病室間違えてない?」禁書「……、っ」
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[sage]
2011/08/22(月) 01:06:59.79 ID:DuaI2gHio
「いやー、女の子に告白されるなんて一生に一度の事で上条さん舞い上がっちゃいまして。なあ返事ってどんな風にしたらいいと思う?」
「……さぁ、好きにすれば……」
「うーん、そうだよな。やっぱそういうのは自分で決めないと」
私への返事はどうしたんだと。
他の誰と付き合おうが良いが(良くないけど)せめて告白の返事はきちんとするのが礼儀なのでは無いかと。
美琴の中で沸々と怒りが溜まり声が不自然に平坦になるが、上条は気づかず続ける。
「あ、そう言えばさ、そいつ自分の事『ミサカ一一一一一号』ってだけしか教えてくれなくてさ。お前連絡先とか知ってる?」
「さぁ……」
「うーん、そっか。御坂妹なら知ってるかな?」
何となく『ミサカ一一一一一号』と言う名を聞いた事があるような気がしたが、今はそれどころではない。
既に臨界点に達している美琴は、落ち着いた平坦な言葉で上条に最終弁論を求める。
「アンタ、私に何か言う事は無い訳?」
「お前に?」
うーんと唸りながら首を傾げる上条。
ややあって何かに気づいた表情を浮かべる。
「妹さんを僕に下さい」
キリッと擬音がつきそうなクソ真面目な顔の上条に美琴は全力で電撃を叩き込んだ。
「い、いきなり何しやが――」
「うるさいこの女の敵!! そんなに妹って響きが好きか!!?」
「ばっ! 人聞きの悪い事言うな! ってか何だってんだ急に!? あれか、妹が欲しけりゃ私を倒してけってか? いいぜ、てめぇが俺の恋路の邪魔――あ、嘘ですすいませんごめんなさみぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
――後日、無事? 一一一一一号と連絡の取れた上条は余りに話が噛み合わず、あれは全て自分の妄想だったのかと真剣に悩んだとか。
結局上条と美琴、双方の誤解が全て解けるまでかなりの日数が掛かったと言う。
「待てって言ってんでしょうがコラアアアァァァ!!」
「不幸だー!!」
「私の方が不幸だーーー!!!!」
御坂美琴の超!スルー伝説・おしまい
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