過去ログ - 美琴「あなた、病室間違えてない?」禁書「……、っ」
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2011/08/22(月) 01:05:47.34 ID:DuaI2gHio
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次の日、美琴は早速上条から呼び出された。
昨日の様子から期限ギリギリまで待たされると予想していた美琴はある意味ほっとした。
何しろ上条と別れてから期待と不安で心が激しく揺さぶられ続け、食事や睡眠もろくに取れず既に参ってしまっていた。
期限ギリギリまで待たされれば間違いなく自分は倒れてしまっただろう。
そうなれば白井を始めとする周囲の人間が必要以上に騒ぎ立て、返事を聞くどころの話ではなかっただろう。
「おっす御坂、待たせたか?」
「う、ううん。今来たところだから」
間も無く待ち合わせ場所に訪れた上条に声を掛けられ美琴は身を硬くするが、特に思いつめた様子に見えない上条を見て笑顔を浮かべる。
期待しすぎるのは良くないと思ってもとてもお断りの返事をされるようには見えない。
それに仮に返事が悪いものだった場合でも暗い雰囲気では上条も答えづらいだろう。
「ん? お前大丈夫か? 顔色も良くないし、目も真っ赤だぞ? 調子悪いなら無理して出てこなくても……」
「だ、大丈夫! ちょっと寝不足なだけだから!! それよりも、ほら、話があるんでしょ?」
気遣ってくれるのは嬉しいがさっさと返事を聞かせて欲しい。
ここで延期でもされるものならその方が余計に体調が悪くなってしまう。
そんな思いと一晩中すり減らされた神経とが合わさり、美琴は上ずった声で叫んでいた。
「そ、そうか?」と美琴の妙な迫力に押された上条も大人しく話を続ける。
「じ、実はさ」
「実は?」
「お前の妹に告白されちまってさ」
「……………………はぁ!?」
いきなり雲行きが怪しくなった。
お前は告白の返事をしに来たんじゃないのかとか、何はにかんで嬉しそうに別の女に告白された事を話してるんですか、とか。
美琴が暴発しなかったのは予想外の事でいきなり思考のリソースが食い潰されてしまったせいだろう。
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