過去ログ - 麦野「ねぇ、そこのおに〜さん」2
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12:とある星座の偽善使い(フォックスワード)プール編―6
2010/12/09(木) 21:08:16.43 ID:Td4mkwAO
上条とアイテムの面々しか知らないはずの『ほしのみえるばしょで』という手掛かりを背景なしのノーヒントで見抜き、上条を目的地まで手助けしたであろう第六位の言葉…くだらないジョークと笑い飛ばすには重い一言だった。
土御門「飲み込めたな?話はそれだけだ。この問題に学園都市は一切関与しない。あくまでもお前と上条当麻に関わってくる。話はそれだけだ。ああそうそう…」
だがはぐらかす土御門はいったん言葉を切り…改めて――
土御門「オレは黒よりもスク水の方が好」ブツッ…ツー…ツー…
麦野「…七月二十日…か」
土御門の戯れ言を断ち切る。上条当麻に迫る危機。どの勢力からの手かそれすらわからない。情報は圧倒的に足りていない。
念の為、などと言う甘い警戒に終始すれば間違いなく何かを失う予感がする。
麦野「“欲しいもんがあるなら力づくで奪え。守りてえもんがあるなら腕づくで浚え”…ね」
青臭い言葉だ、甘ったるい言葉だ、男の身勝手な言葉だ、女は男の持ち物じゃない。だがしかし
麦野「そうさせてもらうわ」
麦野沈利は選んだ。血塗れの手で上条を救ったあの日から。壊すことしか知らない人間が初めて選んだ、誰かを守る戦いを。
偽善使い(かみじょうとうま)と同じ生き方を――
〜第三学区・プライベートプール外苑〜
麦野「お待たせ」
上条「おう」
土御門元春からの警告から十分後、麦野沈利は出入り口で待ち合わせしていた上条当麻と合流を果たした。
先程まで水を浴びてぺちゃんこだった特徴的なツンツンヘアーも照りつける直射日光を浴びて復活している。
上条「ずいぶん時間がかかってたみたいだけど、やっぱ女の子の身嗜みって大変なんだな」
麦野「ああ…耳が腐りそうなイタズラ電話がかかってきてね。ブチ切ってやったわ」
上条「なんですと!?」
麦野「今の水着は黒より他のが似合うってさあ〜ねえ〜かーみじょう私怖ーい♪ストーカーかも知れな〜い☆」
驚愕に目を見開く上条の腕に寄り添いながら麦野はわざとらしく猫なで声を出してみせる。
同時にこうも考える。『他人の心配をする前に自分の心配をしろ』と
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