過去ログ - 麦野「ねぇ、そこのおに〜さん」2
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32:とある星座の偽善使い(フォックスワード)禁書目録―8
2010/12/10(金) 15:38:13.07 ID:cEJvgoAO
〜第七学区・三九号線路地裏〜

禁書「!?」

インデックスは驚愕に眼を見開いた。1つは自分の纏う霊装『歩く教会』の魔翌力を追ってきた刺客との遭遇。
もう1つは…自分にご飯を食べさせてくれた、冷たい物言いながらも笑うと可愛い「むぎのしずり」という女性が――

麦野「あれー?あれー?なんか手応え違うわねえ…あれー?」

そのたおやかな左手から、眩いばかりの閃光とも放った光芒が路地裏の一区画を軽々と薙払う。
インデックスの頭の中にある、幾多の魔術数多の魔法のように…!

麦野「久しぶりだから演算狂っちゃったかしらねえ?」

禁書「し、しずり!」

麦野「なによ」

プラプラと左手を揺らしながら麦野は振り返りもせず、赤い髪の刺客と思しき青年のいた方向を見据えている。もうもうと巻き起こる粉塵の彼方を。

禁書「しずりは…魔術師だったの?」

ここは科学の最先端を行く学園都市。魔術と決して相容れない異国の地。だが…今麦野が放った光芒はまさに『魔術』に匹敵する。

麦野「違うわ」

粉塵が薄れて行く。麦野の優麗な栗色の髪がザワザワと逆立ち、ドス黒い笑みと犬歯を剥き出しにし、暗い笑みを浮かべた横顔がインデックスには見えた。

麦野「ただの――超能力者(レベル5)よ」

〜第七学区・崩落の路地裏〜

ステイル「…ッ!なんだアレは!!」

ステイル・マグヌスは出会い頭の一撃を寸での所で回避し、路地裏を駆けていた。
幸いにも破壊の余波となった粉塵のヴェールと瓦礫の山がステイルに後退のいとまを与えた。

ステイル「(このままでは…!)」

ステイルの魔術には下準備が不可欠である。こうして逃走しながらもいたるところにルーンのカードを貼り付ける。
確かに先手は思わぬ奇襲に取られたが、相手が調子づいて追ってきたならそこを叩けば良い。拠点防衛、待ち伏せ、トラップはステイルの領域だからだ。


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