110:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/18(土) 13:25:14.05 ID:fZa1VsMo
「……まるで嵐のようじゃん。それにしても、元気そうで良かった。」
「そうね。あんなに元気なのも久しぶりかしら? きっと愛穂の報告のおかげよ」
「そうか? 過度な期待は禁物じゃん。悪いことしたかな」
「いいんじゃない? 指名手配が解除されたってことは、何らかの決着があったって
ことでしょう。もしかしたら帰ってくる可能性だって否定できないわ」
「……甘いじゃん。指名手配が唐突に取り消しだなんて、何らかの取引の可能性も――――」
「もし取引でそれが極秘のものだったとしても、何らかの償いを行ったと考えるべきよ。
祝ってあげるべきだわ」
「つくづく、甘い」
「かもね。それでも、私たちだけでも信じて待ってあげなきゃ。
ここは彼の帰るべき場所で、光のあたる場所なんだから、ね」
「……わかってるじゃん」
芳川も、甘いことはわかっていた。
それでも、期待せずにはいられない。
彼は自由を得て、ここに戻ってきてくれるのではないか、と。
「準備完了ぅっ!! ってミサカはミサカは報告してみる!」
「さて行きますか。何はともあれ腹ごしらえじゃん!」
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