152:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/19(日) 19:34:24.58 ID:1SFGj3oo
「……は?」
「アイツらは俺が‘最強’から‘無敵’になるために生み出され、
そうして、俺に殺されたンだ。
だったら俺はアイツらを血肉にして絶対能力者にならなけりゃ、
アイツらは何で生まれたのか、何で殺されたのかわっかンねェだろォが」
これが彼の今の‘無敵’に対するこだわりの理由。
―――彼は今まで殺した妹達のためにも、絶対能力者にならなければならないのだ。
予想外に正々堂々と応える彼、その様に御坂は気圧されその目の熱が冷めていく。
「どこの最強がビクビク怯えて引き籠ってンだよォ。
どこの最強が過去のことあーだこーだ引きづってンだァ?
アイツらのために俺に出来ることは、例の実験を『成功』させることだけなンだぜ?
いつか必ず絶対能力者になるためにも、絶対に最強を譲るわけにはいかねェンだよ」
「じゃ、じゃあその子たちは……」
「――――俺に出来ることはまだある。アイツらの残された同胞たちを、
都合のままに生み出されたコイツらを、誰一人として傷つけねェ、殺さねェ。
全員俺が生きている限り守り通すってことだ」
そう言って打ち止めと番外個体を見やる。
その横顔は自分の想い人に良く似ていて、御坂は戸惑いを隠せない。
「まァ経緯に関しては俺の言葉じゃ納得できねェだろォから、オマエの妹に聞きゃァいい。
―――出てこいよ、そこにいるンだろ?」
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