166:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/19(日) 20:07:03.50 ID:1SFGj3oo
……全然落ち着いてない様子だが、彼女は取り敢えず話を進めることにした。
「愛人って言っても、ミサカとしては殺したいほど愛してるってところなんだけど、
まぁミサカの本来の量産理由には合致していると言えば、そうなのかもね」
「殺したいほど愛してるって……それはまた大層なもんねぇ」
そこまで一方通行を愛する理由が御坂には全然理解できなかったが、
慣れ染めを聞くような雰囲気でもなかったため、質問を続ける。
「それであなたが生まれた理由って言うのは、なんなの?」
「『第三次製造計画』―――簡単に言えば、
一方通行が学園都市に反抗したときに排除するミサカを作る計画なんだけど、
その時に生み出されたのがミサカ。そして色々あって計画が頓挫しちゃってね。
ミサカは用無しになったワケ。それで彼の物としてそばにいることにしたんだよ」
古いタイプのミサカと交換するため、という事は言わなかった。
言えば余計な心配をかけることになる。
だからこそ、この理由と言うのも簡単に、大したことでもないふうに説明したのだ。
他の二人は知っていたのか、特に反応しなかった。
だがそれは、御坂美琴にとって、流すことのできない事実だった。
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