263:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/24(クリスマスイブ) 23:29:49.26 ID:8DNNsh6o
彼女のすべきことは、軽蔑でも、同情でも、委縮でも、恐怖でも、忌避でもなく、
――――受容しか、有り得ない。
いや、受容してやりたいのだ。
黄泉川愛穂は、一方通行の家族として、生きていきたいのだ。
彼女は、心の底から、そう思った。
「私はお前を絶対に諦めない、って言ったじゃん。
それは、これからもずっと支えてやるってことだからさ。年上に甘えて欲しいじゃん」
「そォか――――ありがとォな、黄泉川。俺もオマエをずっと守り続けると約束するぜ」
彼が、彼女に真正面から感謝の気持ちを示したのは、初めてかもしれない。
彼女が自分の想いをぶつけると、彼はそれに真剣な、それでいて自信満々な顔で応えて。
どこまでも頼りになるような、身を任せたくなるような――――
「ってやば……っ!」
「あァ?」
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