304:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/25(クリスマス) 21:32:57.11 ID:GcS1DpIo
その言葉に、一方通行は少しだけ苛立った。
彼がこだわる最強。否定されれば反論したくもなる。
しかし考えてみれば、彼が真に欲していたのは――――
「絶対能力進化実験、その詳細をお前は知らなかった。
それは何故か、お前に力がなかったからだ。
――――地位や権力を手に入れろ一方通行。
そうすれば、見えなかったものが見えてくるぞ」
「…………」
『グループ』として活動していた一方通行は、単なる駒にすぎなかった。
昔はあまり不満にも思わなかったが、学園都市の強大な闇に直面していくうちに、
彼は権力の必要性を強く認識していた。
ピンッと、
唐突に杉谷の手から放たれたものが、一方通行の手に収まる。
それは、杉谷の名刺。
「もし気が変わったら連絡をくれ。俺は自分でいうのもなんだが役に立つぞ」
「……考えといてやるよ」
「気長に待つさ。せいぜい殺されてくれるなよ、――――本物の悪党を見せてみろ」
「抜かしてンじゃねェ」
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