過去ログ - 紬「心に響いたの」
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14:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:50:47.18 ID:1pR0LJ60
「唯ちゃん、来てくれてありがとう」

「う、ううん……別に、当然だよ」

唯ちゃんは所々吃り、表情は浮かないままだった。
一体どうしたのだろうか。
何度も口を開いては閉じ、スカートの裾を握り締めた唯ちゃんは、終いにはしゃくり上げ始めてしまった。

「ごめ、ごめんなさい、ムギちゃん……!昨日は、迷惑掛けて……!」

「私も。ゴメン、ムギ」

「唯ちゃん、りっちゃん……いいのよ」

違う。そもそも昨日の事を私は迷惑だなんて思っていない。
ミラー越しに見えた二人の本気の表情。私をただ心配していてくれた。
そのことを喜びこそすれ、疎むなどあるはずがない。

「嬉しかったの、心配してくれて。だからありがとう」

「こっちこそありがとな……それで、どうなんだ? 突発性難聴だったんだろ?」

りっちゃんの口から出た病名は、私のそれと同じだ。
話しただろうか、少なくとも私にその記憶は無い。
あるいは山中先生からか。

「なんでそれを?」

「聞いた訳じゃないよ、ただ何となくそうかなーって」


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