169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 00:58:16.11 ID:XmzYscdqo
<寝室>
少女「――ん……」
170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 00:58:44.18 ID:XmzYscdqo
彼女はそう言うと、弱弱しく微笑んだ。
その微笑みに、僕は心を貫かれるような悲しみを覚えた。
彼女はもう長くはない。
そう悟った。
171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 00:59:13.64 ID:XmzYscdqo
青年「……」
少女「……あんまりびっくりしないんですね」
172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 00:59:40.80 ID:XmzYscdqo
少女「わたしたちのオッドアイ。もっと正確にいえば左の赤い目。もうおわかりでしょうが、これが原因です」
青年「うん」
173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 01:00:22.12 ID:XmzYscdqo
少女「事は十年前にさかのぼります」
青年「……戦争」
174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 01:01:25.28 ID:XmzYscdqo
少女「……≪不信≫」
青年「え?」
175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 01:02:08.31 ID:XmzYscdqo
青年「何が平等だ……何が王都だ……僕たちの国はそんなひどいことを!」
少女「……。わたしたちはゆっくりと浸食されていきます。ゆっくり、ゆっくりと心を殺されるんです。心が死ねば身体もまた死にます」
176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 01:02:48.44 ID:XmzYscdqo
<湖>
青年「……」
177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 01:03:32.31 ID:XmzYscdqo
画材を用意し、キャンバスを広げて。
僕はゆっくりと筆を走らせた。
スランプが嘘のように筆はすらすらとキャンバスの上を滑った。
178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 01:04:25.46 ID:XmzYscdqo
少女「……」
青年「……」
192Res/78.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。