48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/15(土) 00:04:13.05 ID:8c2NwONQo
少女「……聞いてもいいですか?」
青年「くだらない話だよ?」
少女「気になります。わたしはあなたの絵がみたいのに」
青年「……」
青年「……僕は、絵を描くことが好きだった。他のどんな娯楽よりも好きだった」
青年「だから、それを生業にして生きていきたいと、そう思っていたんだ」
青年「でも両親は反対だった。もっと安定した仕事についてほしかったらしい」
青年「両親の反対は強かった。だけど僕は、それでも絵を自分の生きる手段にしたかった。だから僕は家を飛び出した」
青年「まあ、でもそれは僕のスランプの話には関係ない。問題は、それから半年後に起きた」
少女「半年後?」
青年「ああ。いまから数えておよそ一年前だ」
青年「僕はその時、ここから西に少しと、北に少し行ったところにある町に滞在していた。旅費を稼ぐためもあったけど、別の目的もあった」
少女「別の目的、ですか?」
青年「……ああ」
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