過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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109:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:09:35.82 ID:TgoUeT2o

 その様は客観的に見たら、初めてのお買い物で迷子になった少女、という風情。間違っても家出少女を保護しようとしている教師には見えない。

 夏休みの間に学生寮に移った姫神に代わって転がり込んだのが結なのだが。
以下略



110:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:10:10.90 ID:TgoUeT2o

(あらら、どうも迷子っぽいですね)

 その予測を裏付けるように、少しだけ進んだ奥に浮かび上がった人影は、小萌よりもなお小さい。
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111:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:10:45.42 ID:TgoUeT2o

「お嬢ちゃんのお名前ですー。小萌先生、お嬢ちゃんのお名前が知りたいですよー」

「うゆ・・・名前・・・」
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112:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:13:08.48 ID:TgoUeT2o


「どうぞ」

 コトリ、と小さな音をたててテーブルの上に、小さめのカップが置かれた。
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113:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:13:41.30 ID:TgoUeT2o

「それでその、秋沙」

 意を決して、真正面に座りなおした姫神に話しかける。
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114:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:15:44.21 ID:TgoUeT2o


 あの見事な放物線を目撃してから、上条のとった行動は迅速だった。

 即座に手摺りから下を覗き込み、シスターが大の字で心持ち平べったくなっているのを確認。
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115:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:16:55.15 ID:TgoUeT2o

 察するに、姫神も上条が心配していた相手の一人だと思うのだが、当の彼女は彼を心配している様子はなかった。

 いや、シスタ――――髪や瞳の色から考えて彼女がインデックスだろう―――が落下して、上条が部屋の中に入った当初は、この未来を予測していたのか、薄くであるが心配そうな顔をしていたのだ。
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116:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:18:32.07 ID:TgoUeT2o


 雛苺という少女が泣き止むまで、都合30分が必要だった。

「はい、よくできましたねー。いいこいいこ」
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117:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:18:59.26 ID:TgoUeT2o

(うんうん、これなら大丈夫そうですね)

 それだけで苦労が報われたような気持ちになり、小萌も嬉しそうな笑みを浮かべた。
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118:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:19:26.99 ID:TgoUeT2o

「言われたの、ですか?」

 鸚鵡返しに問う小萌。
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119:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/21(日) 17:19:59.17 ID:TgoUeT2o

 見上げてくる少女の視線は、まるっきり純粋なものだ。わざと小萌を困らせてやろうとか、そういう意図があるようにはまったく見えない。

 いやそもそも、この少女は先ほどまでここで泣いていたのだ。不安を覚えていたこの娘がわざわざ嘘を言う可能性など皆無であると言えた。
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