過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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152:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/03/29(月) 23:47:14.94 ID:GF31udMo

「それはだな、その、」

 なんとかうまい言い回しを。

 そんなことを考えながら、上条は左手でごまかすように頬を掻いた。

 薬指にはまった、薔薇を模した指輪が蛍光灯を照り返してキラリと光る。

「・・・・・・」

「・・・・・・。」

「別に助けたわけじゃなくて、ちょっとした事情が・・・って、いてえっ!? ひひひひ姫神! 沁みる! 沁みてる! っていうかピンセットの先がぐりぐり傷口にねじ込まれてます!」

「・・・ごめんなさい。すこし。手元が狂った」

 まったく謝意のこもっていない口調で謝りながら、姫神はピンセットを歯型から離した。

「手元って、どこに何したらさっきみたいな狂いかたを・・・」

 涙目で問いかける。

 姫神の口元から、ちっ、と小さく舌打ちが聞こえた気がしたのは、果たして気のせいだろうか。

 だがそれを上条が追求するよりも先に、

「とうま?」

 カキン、と歯をかみ締める音が響き、あわててインデックスに向き直った。





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