過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]
2010/03/20(土) 16:24:45.29 ID:2Z2/dwEo
自分の境遇を嘆き恨む者には、決して出来ない表情だった。
それに彼は気づいているのかいないのか。
「さて、じゃあさっさと洗濯物を干しちまうかな」
ともあれ、上条はもう一度伸びをしてから、部屋に戻る。
まだ一日は始まったばかりで、今日のうちにやりたいことは多いのだ。
そうして一歩、ベランダから室内に脚を踏み入れた上条を待っていたのは、
右足の小指がちょうど当たる位置に置かれていた、大きな鞄であった。
「へ?」
そんなところに鞄が置いてあるなど、想像していない。
だから彼の右足は、まるで吸い寄せられるようにその鞄に向かう。
それも綺麗に小指が当たる角度で。
コツン、とかわいらしい音とともに、
「っっっ!」
上条は、右足を押さえてのたうちまわることとなった。
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