過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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2010/04/29(木) 22:40:57.14 ID:4gNNxTQo
「・・・ありがとうなのですヒナちゃん」しっかりと雛苺の手を握り返す小萌。「小萌先生も、ヒナちゃんのこと好きになりましたよ」
「えへへへ・・・だからね、こもえ」
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2010/04/29(木) 22:41:25.04 ID:4gNNxTQo
「ヒナはこもえのこと大好きだから。だからそれ、こもえにあげるのよ」
「で、でもこれ、ヒナちゃんの大事な指輪じゃないのですか? そんなの、小萌先生がもらうわけにはいきませんよー」
以下略
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2010/04/29(木) 22:41:52.95 ID:4gNNxTQo
○
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2010/04/29(木) 22:42:19.84 ID:4gNNxTQo
○
「・・・わかりました。小萌先生もヒナちゃんのことが好きですから」
以下略
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2010/04/29(木) 22:43:12.59 ID:4gNNxTQo
(し、仕方ないのですよ。子供のお願いを叶えるのも大人の役割なのです)
小萌はゆっくりと左手薬指に指輪を嵌め―――その際、なぜか赤い神父の姿が浮かんだが―――次いで、口元に手を持っていく。
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2010/04/29(木) 22:43:40.99 ID:4gNNxTQo
ドクン、とまるで生きているかのように、指輪が鳴動した。
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2010/04/29(木) 22:44:24.29 ID:4gNNxTQo
「ひゃ!?」
驚いて唇を離す小萌。
だが彼女には指輪も、そして雛苺の顔を見る時間はなかった。
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2010/04/29(木) 22:45:10.45 ID:4gNNxTQo
屋上への出入り口、自動ドア。
そのドアが開ききる前に駆け込んできたため、誰かが激突したのだ。
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2010/04/29(木) 22:46:43.47 ID:4gNNxTQo
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2010/04/29(木) 22:48:11.09 ID:4gNNxTQo
その真紅が、驚愕を露にして叫んでいる。
視線の向きは上条、そしてインデックスと同一方向。小萌に抱きついている、幼児といっていいほど小さな少女だ。
以下略
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2010/04/29(木) 22:48:41.56 ID:4gNNxTQo
胸に手を当てる真紅。
自分は雛苺のローザミスティカを得ていたはず。それは雛苺が望んだこと。身体を失ってもなお、自分とともに戦おうとしてくれた彼女の意思。
それを、なぜ、忘れていた?
以下略
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